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Amazonマーケットプレイスでの値下げ競争は、たとえば『世界の中心で、愛を叫ぶ』の単行本は現在たったの9円ですが、1円で売ってる本も少なくありません。1円で売っても損しないのは、送料が一律260円もらえるからです(佐川急便の大口契約はこれより安い)。アマゾンの取り分は1円の15%ですから儲けにならないように見えますが、ここも送料の差額が1冊あたり80円あるので損はありません。1円とはいえ、購入者は送料340円がかかるわけですが、1円で売買してだれも損しないというのは、AMPがまことに合理的なシステムであることの立派な証明といえるでしょう。
「三月書房メールマガジン」(11月15日号)より