新 武蔵野人文資源研究所日報

旧武蔵野人文資源研究所日報・同annex移行統合版

「──このように小津映画では、観客はいつも置いてきぼりにされ、すでに起きてしまった出来事の内容をその後の会話から推量するしかない。クリス・フジワラは、小津映画から受けるこのような「手遅れ」の感覚は、決して奇妙なものではなく、人間の生の本質に関わるものだという」(長谷正人,「UP」12月号)